自社エンジンのマニュアルをつくるメリット「スターウォーズ 最後のジェダイ」のここが辛かった

2017年11月19日

【感想】「ブレードランナー2049」の好きなところ、嫌いなところ

観てきた。個人的には、好みではないが、
ファンの期待を裏切らないつくりなのがとても好感持てた。

まだ観てない人のために、アドバイスしておくと、本作は、原作はもちろん、前日談がネットで公開されているので、それをみることを進める。






これをみないと情報量が多すぎて、理解が追いつかない。
以下、ネタバレ有り感想。



■嫌いなところ

嫌いなところから書く。※ダメなところではないのが、ポイント!!!

・設定がブレブレ? 説明する気がない?

色々なブログをみてると、デッカードはレプリカントらしい。
というのも、前作の監督がそう言っているから……。

だとすると、寿命の制限があるはずのデッカードが生きているのが解せない。
というか、とっくの昔に製造が中止されている旧型レプリカントが、2049でも稼働してるのがとても気になり、話に集中できない。

他のブログをみてると、どうもレプリカントの寿命制限は、嘘だったという説があるらしい。

だとしたら、説明しろと! 思ってしまう。
最初にレプリカントの寿命が短いというルールを提示されているのに、そのルールに反する形で話を展開させるのは余り好きではない。

あと、デッカードがレプリカントであるなら、なぜその子どもが価値がレジスタンス達が考えているのかがわからない。

私はてっきり、レプリカントのレジスタンス達は、

「人間との間に子どもをつくれるのは人間」

「レプリカントは人間との間に子どもつくれる」

という2つの命題から、

「レプリカントは人間である」という結論を導き出したと思っていた。
それゆえに、デッカードの子供こそが、人類による、もう一つの人類=レプリカントへの不当な扱いを糾弾する戦いを正当化することができると考えているのではと思っていた。

だが、デッカードがレプリカントなら、上記の考え方は見当違いだ。

また、人間と同じようの子どもをつくれるから、レプリカント=人間であるという証明として娘をかつぎだそうとしているとも考えたが、それには無理がある。牛や馬だって、子どもつくれるからである。

この様にレプリカントという作中でもっとも重要なワードでさえもよくわかりづらいのは、正直、好きではない。

・長い

3時間近い上映時間は長く感じた。
もっと短くまとめて欲しいし、長くいからといって、謎が解明されるわけでもないので、みていて疲れる。

好きなところ

好きなところ全般にいえるのは、ファンのためにこだわっているところだ。

・問題の解決

デッカードの娘が誰なのかという謎が最後に解明されるのは、とてもよかった。
良質なミステリーをみているようだった。
スッキリする!!!

・メカ・ガジェット

スマホのようなものが登場しないのは、マジで凄いと思う。
SFなのに、今、当たり前にあるテクノロジーを登場させないのは、ひとえに前作でそのようなものが登場していないからだろう。

また、各種ディスプレイも、前作の様に彩りが少ない。こちらも前作をしっかりと踏まえたちょうど良さだ。

他にも、ディスプレイに移る画像をアップするシーンも前作の様にカクついていたりと、前作のガジェットの挙動を踏まえた設計になっているのは好感がもてる。

未来なのに、テクノロジーが遅れている感がある仕様にすることは、SFとしてのデメリットはとても大きいと思う。
ガジェットの仕様をこの様にしたことは、前作のファンのことを考えた英断だと思う。

・ジャパン・アズ・ナンバー・ワンをひきずる……

前作で印象深かった日本語の看板を、今作も登場している。また、コンピュータが日本語を話しているのも印象深い。日本の文化が色濃く映った
前作は、日本企業が世界経済を席巻していた時代につくられているので、そういう演出がもっともらしかったが、失われた20年を経た今見ると違和感が凄い。

だが、前作のリメイクではなく、正当な続編であるならば、違和感があっても、その世界観を引き継ぐのは当然だ。

・謎を明かさないのが凄い

今時、きっちり説明されない話、わかりづらい話をワールドワイドで映画化するのはとてもリスクが大きい。コアなファンに向けた作品ではなく、60点の出来でもいいので、たくさんの人がみてくれる映画でなければ、制作費を回収できない可能性が高いからだ。
まして、ハリウッド映画も、80年代、90年代のように、ハリウッド映画も出せばヒットするという時代ではない。

設定がブレブレとか、説明不足だとか書いたが、些末な問題だ。
というのも、その説明不足を、ファンは楽しんでいるからだ。

ググれば、多くのファンが本作の考察を書いていることがわかる。
ファンは、本作が説明していな部分にこそ惹かれ、考えを巡らすことを楽しんでいるのだ。
そもそも前作がこれほどまでに伝説になったのも、考察しがいのあるわけの分からなさがあるからだと思っている。
本作も、その考察しがいがあるつくりであり、そのつくりこそが、前作のファンを納得せしめているように思う。

エンターテイメントというは、ターゲットユーザー=ファンにさえさされば、良いと私は思っている。
だから、私のような、非ファンがあーだこーだ言ったところで、本作の価値は少しも揺るがない。

■まとめ

ひたすらに、ファンのために、努力したことがうかがえる傑作だと思う。
万人に60点の作品をつくることを望む出資者を納得させた制作陣には拍手を贈りたい。

※以下のブログを参考に書きました。

-ナガの映画の果てまで
 【ネタバレ解説・考察】映画「ブレードランナー2049」:すべてを読む覚悟はあるか?

-apyapon 
 ブレードランナー2049 感想 【途中ネタバレあり】



その他、洋画の感想はこちらから。

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sonykichi at 21:14│Comments(0)映画 | 洋画

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