イギリスのゾンビ映画ということで、一味ちがった味わいがあった。


あらすじ
ウイルスの蔓延によりハングリーズと呼ばれるゾンビが世界をおおっている世界の話。
生き残った人間は、軍事基地で生活している。

主人公の少女は、胎児の時に母親が感染したため、ハングリーズとなった。
しかし、彼女の様にハングリーズから生まれたいわば第二世代のハングリーズは、意識があり人間と同じように思考する。

そのため、彼女を含めた第二世代の子どもたちは、ウイルスの力を抑える抗体を持っていると考えられているため、ワクチンをつくるための実験体として基地に隔離されている。

第二世代の子どもたちは、毎日、車椅子に固定される形ではあるが、普通の子どもと同じように教師から教育を受けている。
この教師と少女は、次第に信頼関係が生まれてくる。

そんあある日、基地のゲートが破られ、ハングリーズが侵入してくる。
少女は、教師とともに装甲車で脱出し、別の基地へ向かうことになる。

■みどころ

-人間とは何かというテーマ

人間性をもったゾンビという少女と周りの人間達とのドラマに尽きる。
普通のゾンビ映画なら、ゾンビになった瞬間、人間とは異なる存在になるため、ゾンビを殺すことになんら躊躇がなくなる。

だが、この映画は、彼女を利用してワクチンをつくることに対して実験体として扱ってよいのかという葛藤が周りの人間達に巻き起こる。彼女が理性をもった存在であるからだ。
しかも、物語りが進むごとに、彼女が人間を救うために奮闘する姿を目にすることで、その葛藤はどんどん深くなる。

この様な描写により、観る側に人間とは何かということを訴えかける作品になっている。

-サウンド

SEの使い方が抜群によい。
危機が迫っている様がSEで感じさせることで、緊迫感をみるものにあたえる。
映画館でみることで、その効果は最大化される。

■今一つなところ

-どこかでみた気が……

これ、このテーマ、東京喰種 と同じだ!!!! 


と観ている時に思ってしまったのが悔やまれた。
人間を食べることが、少女と普通の人間を隔てるというのも、東京喰種と同じ構造なので新鮮味がない。

-テンポが

物語りが盛り上がるテンポが、あまりよくない。
個人的には嫌いではないが、一般受けはしないと思う。

ハリウッド映画なら、盛り上がるシーンを一定間隔で用意するために、ゾンビに襲われるシーンをもっと盛り込むと思うが、本作はそうった展開にはなっていない。
そこは好き嫌いが別れると思う。

だが、それでも、ゾンビ映画が溢れる最近の映画事情にあっても、他に埋もれない特異性があるので、観る価値はあると思う。

その他、洋画の感想はこちらから。

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