2016年09月04日
「NEW GAME!(第9話)」でみるゲーム業界の実態
■仕様追加のタイミングがやばい
前回も書いたが、β版とは原則、バグフィックスを除く全ての絵素材や機能が完成している状態を指す。
よって、本来ならば、新たな仕様は載せないのが原則だ。
パンツをみれるというちょっとした仕様でも、機能の追加や絵素材の追加が発生する可能性が大いにある。
仕様変更によって、各業種がどんな被害を被るかを考えてみる。
■影響範囲がやばい
パンツがみられるのを仕様にすると、当然だが、NPCといった全てのキャラにパンツが実装されていなければらない。PCでも、もしかしたらは実装の必要があるキャラもでてくるだろう。
というわけで青葉は深夜残業していたがわけでだが、影響はグラフィッカーの作業範囲だけでは済まない。
パンチラの角度から覗かれることを想定していないので、
パンツがきっちり描画されるようにプログラマもカメラや描画周りの作業をする可能性もある。
また、どのキャラにパンツが実装されているかを精査する必要もあって、それは企画職の仕事だ。
仕様をつくるのはそもそも企画なので、仕様が変更されると仕様を修正することは少なくない。
■仕様書に書かないのはやばい
これ、一番、怒られるパターンですよ。
昔の職場の上司が、仕様書を書かないタイプで、プログラマーやグラフィッカーの評判が悪かった。
仕様が共有されていないと、作業量を見積もれないし、
そもそもその仕様が実装できるかどうかを判断できない。
企画職としてもその仕様のどこがおもしろいのかを共有できないので、その仕様をどうして扱っていいいかがわからん……。
困ることしかない……。