まあ、よくできていたと思います。
あの抽象的でわかりづらい、想像もつかないような世界をよく映像化したなと思います。

CGとセルアニメの組み合わせが実にうまかったです。
ラブライブ!とかマクロスフロンティアとかでもやっているけど、レベルが違った。

まあ、それでも、原作を知らないと意味わかんない箇所はあるけどね。最初と最後のシーンは特に。




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原作と比べてどうか?
割と忠実かと。

ただ、ハーモニープロジェクトの技術的な革新性が説明されていない。
watch me ではなぜ、ハーモニープロジェクトが実現されないのかが、原作だと説明されていた。

脳の仕組みとwatchmeのさらなる解説が必要になるから、カットしたと思う。
そこが若干、惜しい。

また、記号の意味 /harmony の「/」の意味、マジで説明する気がないですなー。

■モノローグを埋める背景
モノローグだったり、説明台詞が非常に多いのだけど、
そのシーンで飽きさせない様に、カメラワークやSE、場面展開をめちゃくちゃ工夫している。

CGで引きのカットを入れて、ズームアップして2Dのセル絵に戻すなどして、
感情を映像でも表現しようとしている工夫が前半は特によく見られる。

回想シーンでは、、妖精の様に舞う、主人公の死んだ友、ミアハが描かれている。
そして、ミアハと主人公の絡みがエロい。百合アニメだわー。美人たちが体を寄せる姿、いいよね。
そこらへんの魅力を書いているブログをみつけたので、よかったら。

スパイ映画の様に世界各地を移動したり、時には戦闘したりする過程で、
説明セリフを言うから見やすいよね。観ていて飽きない。

効果的な演出
ミアハとキアンが例のレストランで食事をするシーンは、
カメラが回る回る。キアンの頭の中で過去を振り返っていることを示す演出だったなかと考えさせる。

そういうカメラがぐるぐる回るシーンは、アニメだと相当きついから、
3DCGをまぜながら描いているけど、セルアニメのシーンと3DCGを上手くつなげるの超絶うまい。

お金かかりますよね、そりゃ、虐殺器官を制作している会社もかたむくってもんですよ。

公私混同的な感想
ネタバレ含みます。



虐殺器官の後にみたかったよーーーー!!

ディザストームという人間の意志とは関係なく、
人を自然と殺してしまうと言う「虐殺器官」があるから、
ハーモニープランを実行した老人たちの意図も、もっとよくわかったのに。

また、ラストでキアンが、ミアハを殺す動機が、トアンや父のためだった原作と違って、
ミアハをハーモニーの世界に旅立たせたくないという動機に改編した理由が知りたい。

改編の意図に対する私の推測ですが、
制作陣にとって、キアンは伊藤計劃のメタファーで、
そのキアンを復讐心というつまらない理由で殺したくなかったんじゃないだろうか。

伊藤は、制作陣にとってのイデオローグであったのだろう。
そうでなければ、緻密なメカデザイン、3DCGとセルアニメ高次元での融合を実現させた
化物みたいな映像をつくることはできなかったと思う。

本作のPVでは、この世界に不意打ちを与えたいという彼の言葉を引用していた。
トアンの死は、実に不意打ちに思える演出で、彼の言葉を体現しているようでした。

そういう伊藤計劃に対する姿勢が原作改変につながったのかなと思います。が、真相は闇の中です。
 
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